教員:「大化の改新は唐の律令制をモデルに公地公民制による中央集権国家建設を目的としたもの。」です。
生徒:「あれ蘇我入鹿が討たれた事件ではないのですか。」と。
教員:「いいえ、それは乙巳の変ですよ。昔と今では教科書の文言や記載が少しづつ変わってきていますからね。中世の建武の新政も昔は建武の中興でしたし、近世の慶安の御触書も研究が進んだことにより教科書から見なくなりました。」と。
そんな授業時の生徒との何気ないやり取りから、課題が出されました。
この課題以外の添削等しながら感じるのは「自ら調べる力がついてきた」、「教えるよりも理解度が深い」ということ。
与えられた設問や史料、資料をどう分析して、帰納的に論理性をもって論述するか。欲を言えば出題者の意図するところまで「眼光紙背に徹する」ことができるよう、授業を通して成長して欲しいものです。
課題提出を通して、生徒の成長を見守ります。