校長より

40~50年ほど前の岩高の様子

岩内高校の校長室には昔から使い込まれた本棚があります。ガラス戸から見えるファイルには当面継続して収集する必要がありそうな書類が綴られています。今日の話題はそこではなく、本棚の下部分。木の扉で隠された部分に置かれている書物(?)についてのお話しです。かつて岩内高校に10年間勤めていた私も知らなかった秘密を、今日ここで暴露しますw。なーんて、そんなたいそうな物が隠されているわけではありません。

本棚の隠されたこのスペースに隠されているのは、実は過去からの遺産、長年に渡る生徒会誌(多くの学校で毎年3月に配られる、1年間のクラスや部活動、学校の出来事などを生徒会がまとめて発行した冊子。岩内高校では『網代木(あじろぎ)』と名付けています。)が無造作に並べられているのです。ただし、ここは生徒会室ではないので完全にそろっているわけでもなく、また本当に古い冊子類(きっと卒業アルバムも)は、2度の火災で焼失しているようです。それでも片手で鷲掴みにして取り出してみると、1970年(昭和45年)3月が一番古いようで、そこからほぼ毎年分の『網代木』が出てきます。そこで今回は、だいたい40~50年前にあたる1970年代の『網代木』を眺めてみます。ただし、あちらこちらに写真や個人名が掲載されていますので、内容の詳細な紹介はできません。その当時の高校生全般の雰囲気を懐かしんでいただくだけです。

「今と違うなぁ」あるいは「あ~、懐かしいなぁ」と感じたところをいくつか挙げます。
(1) 生徒がたくさんいる。昭和の頃の岩内高校は1学年8クラス。一クラスは45人だったはずなので、全校生徒は1,080名!そのほかに定時制もあったので、そりゃあ一杯いますよね。今年の岩高は全校生徒195名です。ちなみにこの70年代の岩内町の人口は約25,000人。今の2倍以上の人が住んでいました。
(2) イラストの雰囲気が懐かしい。あの頃のほのぼのしたイラストが随所に描かれています。今も昔も良い雰囲気のイラストを描く友だちっていますよね。

(3) みんな大人っぽい。写真を載せられないのが残念! あの頃の子供たちは、みんな大人にあこがれていたと思います。そのせいか、みんな大人っぽいです。僕の感じるところでは、70年代「大人っぽさ」、80年代「不良っぽさ」、それ以降「子どもっぽさとかわいらしさ」が流行の流れだと思っています。退化してるかも?
(4) クリスマスパーティー?フォークダンス?

これだけは写真を上げさせていただきます。正式な学校行事だったのでしょうか? 生徒会行事なのかなぁ? バック・トゥ・ザ・フューチャーでいうところの『魅惑の深海パーティー』の岩高版でしょうか? 今の生徒はフォークダンスなんて知らないですよね。あのドキドキ感がたまらなかったのに。

ほかにもまだまだ気になるところがありますが、きりがないのでこれくらいにします。過去はこうして懐かしく見ることができますが、過去の生徒たちはまさか自分たちの日常をこんな風に見られるなんて思いもしなかったはず。歴史ある岩高ならではの資料から昔を遡ってみました。機会がありましたら、今度は80年代の岩高の様子を載せてみましょう。