厳しかった冬の季節も過ぎ去ろうとし、この岩内の地にも春を迎える良き季節となりました。
今年もまた、将来を担う希望に燃えた若者を迎える今日の佳き日に、岩内町長の上岡 雄司 様 PTA会長の大田 学 様を始め、本校の教育活動に対し多大なる御支援を頂いております御来賓の皆様の御臨席を仰ぎ、平成30年度北海道岩内高等学校の入学式を晴れやかに挙行できますことは、本校教職員一同大きな喜びとするところでございます。
本日、保護者の皆様には、この日を待ち望み、成長を支えてこられました御苦労に対し、敬意を称しますと共にお子様の高校入学を心よりお祝い申し上げます。
さて、ただいま、入学許可致しました124名の皆さん、入学おめでとう。期待と不安を持ちながらも、夢と希望に燃えた皆さんの入学を本校教職員明日から生活を共にする2,3年生と共に、心から祝福し、歓迎致します。新入生の皆さん、いよいよ今日から高校生活が始まりますが、3年後には進学・就職と大きく道が別れ、本当の意味での自分自身の人生が始まります。3年後に大きく飛び立つためにも、この高校3年間に社会に羽ばたく力を付けなければなりません。その付けるべき力とは、学力・体力・コミュニケーション力等様々な力があります。しかし、どのような力を付けるにしても自らがその力をつけるという強い意志がなくてはなりません。岩内高校の教職員は当然みなさんに力をつけるためにサポート・アドバイスはしますが大切なのは自らが学んでいくという主体的な態度です。自分自身が成長するために今足りない力は何か?必要な事は何か?するべき事は何か?を考え、客観的に自分を見つめ、自分を評価するという姿勢を持ち続けてください。また、みなさんには一緒に入学した同級生、更には先輩達と頼れる仲間が沢山います。一人では達成できないことでも仲間と取り組めば達成できることもあるでしょう。是非仲間を大切にし、有意義な高校生活を送って欲しいと思います。本校には、「仰岳大志(ぎょうがくたいし)
望洋前進(ぼうようぜんしん)」という多くの卒業生や教職員などの岩内高校に関わってきた方々が指針としてきた「校訓」があります。岩内岳を仰ぎ大きな志を抱き、その志を遂げるために、海のように広大な心で困難を乗り越え頑張るという意味です。この素晴らしい校訓を胸に仲間と共に成長し、皆さんが3年生の時に迎える100周年に向けて、伝統の重みを感じ、新たなる歴史・伝統を築き上げる気概を持って充実した高校生活を送ってくれる事を期待します。
次に、保護者の皆様にお願い申し上げます。お子様の健やかな成長のためには、学校・家庭・地域社会
との緊密な連携が何よりの力となります。教職員一同生徒の自己実現のために誠心・誠意、全力を傾注致
します。高い席からではありますが、これからの本校教育に対する特段の御理解と御協力を賜りますよう
宜しくお願い申し上げます。
今日の入学式を迎えた晴れやかな気持ちと大きな志を持って、岩内高校に、新たなる足跡を刻んでくれることを期待し、式辞と致します。
平成30年4月9日
北海道岩内高等学校長 佐 藤 渉