日差しからもすっかり春を感じることができ、この岩内の地も良き季節となりました。
今年もまた、将来を担う希望に燃えた若者を迎える今日の佳き日に、岩内町長の上岡 雄司 様 PTA会長の福田 直樹 様を始め、本校の教育活動に対し多大なる御支援を頂いております御来賓の皆様の御臨席を仰ぎ、平成31年度北海道岩内高等学校の入学式を晴れやかに挙行できますことは、本校教職員一同大きな喜びとするところでございます。
保護者の皆様には、この日を待ち望み、成長を支えてこられました御苦労に対し、敬意を称しますと共にお子様の高校入学を心よりお祝い申し上げます。お子様の健やかな成長のためには、家庭・地域・学校の連携がなによりの力になります。生徒の成長のために教職員一同全力を注ぐ所存ですので、今後も本校の教育活動への御理解と御協力を賜ることができれば幸いです。
さて、ただいま、入学許可致しました100名の皆さん、入学おめでとう。期待と不安を持ちながらも、夢と希望に燃えた皆さんの入学を本校教職員明日から生活を共にする2,3年生と共に、心から祝福し、歓迎致します。新入生の皆さん、いよいよ今日から高校生活が始まります。高校への進学率が9割を大きく超えている現在においては、中学卒業時の進路の選択肢は、「どこの高校に進学するか。」ということだったと思います。しかし、高校卒業時には本当にたくさんの選択肢があります。進学においても4年制大学、短期大学、専門学校、また就職においても一般就職、公務員など本当にたくさんの道に分かれます。更には進学における受験方法も、一般入試、推薦入試、総合型選抜入試など数々の方式があります。高校卒業時が本当に自分の人生のスタートと言えるのかもしれません。みなさんは平成最後の入学生であり、まもなく新しい元号の「令和(れいわ)」に変わりますが、元号のみならず社会も刻々と変化をしています。教育においても新学習指導要領が告示され大きな転換期を迎えています。単に知識・技能を身に付けるだけではなく、主体的・協働的に学び、その学びに対し意欲的に取り組むことが求められます。学びの成果は直ぐには見えないかもしれませんが、必ず自分の身になります。その学びの成果が3年後に現れ、自分の人生に大きな影響を及ぼすことは間違い有りません。みなさんどのような人生を送りたいですか?夢はありますか?自分の理想像はありますか?その理想に近づく為にはどのような力が必要ですか?その力を身に付けるためには何をしなければなりませんか?人生100年時代と言われていますので、高校卒業後には80数年の長い月日が待っています。その長い人生をどのように過ごすことになるかはこの高校3年間にかかっているといっても過言ではありません。まずは、5年後10年後の自分の姿を想像してみてください。
本校には、「仰岳大志(ぎょうがくたいし)望洋前進(ぼうようぜんしん)」という多くの卒業生や教職員などの岩内高校に関わってきた方々が指針としてきた「校訓」があります。岩内岳を仰ぎ大きな志を抱き、その志を遂げるために、海のように広大な心で困難を乗り越え頑張るという意味です。この素晴らしい校訓を胸に仲間と共に成長し、開校100周年を迎える伝統の重みを感じ、新たなる歴史・伝統を築き上げる気概を持って充実した高校生活を送ってくれる事を期待します。
今日の入学式を迎えた晴れやかな気持ちと大きな志を持って、岩内高校に、新たなる足跡を刻んでくれることを期待し、式辞と致します。
平成31年4月8日
北海道岩内高等学校長 佐 藤 渉